ここでは、ポリエチレン二層管(以下、ポリエチレン管という。)に関する注意事項をQ&A形式でまとめました。
   
 1 ポリエチレン管の運搬・保管について
 
Q1
ポリエチレン管は軟質なので傷つきやすいといわれているが、どのように取り扱えばよいか。
Q2
傷について他に注意する必要とするところはないか。
Q3
巻き管の保管方法は。
   
 2 配管施工について
 
Q1
ポリエチレン管は軟質なので傷つきやすいといわれているが、どのように取り扱えばよいか。
Q2
傷について他に注意する必要とするところはないか。
Q3
巻き管の保管方法は。
Q4

管埋設のために掘削していると他の埋設物が出てきた。こんな場合どうしたらよいか。

Q5
分水栓、止水栓及び金属管などと接続する際、特に注意することはあるか。
Q6
蛇行配管という言葉を良く聞きますがどういうことか。
Q7
架空配管での支持(サポート)はどうすれば良いのか。
Q8
スクイズ・オフ工法で、特に注意することはあるか。
Q9
冬季にポリエチレン管が固くて、インコアが打ち込みにくい場合、バーナで暖めても良いのか。
Q10
金属継手の施工で注意すべきことはあるか。
Q11
JWWA B116規格品以外の継手の施工はどうするのか。
   
 3 水圧試験について
 
Q1
ポリエチレン管配管後の水圧試験で管が破裂したことがあるが、考えられる原因は。
Q2
水圧試験の際、圧力が下がって試験結果が判然としない。
   
 1 ポリエチレン管の運搬・保管について
     
 
Q1
ポリエチレン管は軟質なので傷つきやすいといわれているが、どのように取り扱えばよいか。
 
A1
決して引きずったり投げたりしないでください。ポリエチレン管は、引きずったり投げたりすると。傷つきます。特に、鋭利な石、砂、金属片等に当ると大きく傷つきます。傷が深かったり、広範囲にわたると漏水や規定水圧以下での管体の破裂につながります。
 
 
Q2
傷について他に注意する必要とするところはないか。
 
A2
車での運搬時に荷台の角に当たったり、荷台の床で擦って傷つく場合があります。車の荷台の角に緩衝材(ダンボール等)を配置し、ポリエチレン管をロープで固定して運搬してください。
 
 
Q3
巻き管の保管方法は。
 
A3
巻き管は、縦積みすると倒れたり転がったりして危険なので、必ず横積みしてください。また、積み高さは1.5m以下としてください。
 
 
Q4
ポリエチレン管の保管中にキャップが外れていた。どうしたら良いか。
 
A4
キャップが無いと、日光により管端部内面で材質の劣化が生じます。キャップが外れていた場合は、使用前に管端から10cm切り落として施工してください。
 
 2 配管施工について
   
 
Q1
生曲げで配管できると聞いているが、どの程度まで曲げて良いのか。
 
A1
1種二層管で管外径の約20倍、2種二層管で管外径の約30倍が最小曲げ半径です。
 
 
Q2
最小曲げ半径以下に曲げたいときは、どうしたら良いか。
 
A2
エルボやベンドを使用してください。トーチランプ等を用いてポリエチレン管を直接曲げ加工することは絶対しないでください。ポリエチレン樹脂の材質が劣化します。
 
 
Q3
管の埋め戻しに掘削土を用いて良いか。
 
A3
掘削土が良質土であれば問題ありません。良質土とは、石、コンクリート破片、レンガ屑等を含まない土壌をさします。掘削土が埋め戻しに適さない土壌の場合は、管下10cm、管横及び管上10cm以上まで、砂等の良質土で埋め戻してください。
 
 
Q4
管埋設のために掘削していると他の埋設物が出てきた。こんな場合どうしたらよいか。
 
A4
他の埋設物(管、暗渠、基礎地盤等)と交差する場合や突起物と当る場合は、20cm以上離してポリエチレン管を施工してください。20cm以上離せない
場合は、さや管等で保護して施工するか、ポリエチレン管の周りに緩衝材を巻いて施工してください。
 
 
Q5
分水栓、止水栓及び金属管などと接続する際、特に注意することはあるか。
 
A5
分水栓などと継手を先に接続します。栓などとの接続部はネジ止めとなるため、ポリエチレン管と継手を先に接続してしまうと、ポリエチレン管がねじれてしまいます。
 
 
Q6
蛇行配管という言葉を良く聞きますがどういうことか。
 
A6
一直線にならない程度に、巻き癖を取りのぞきながら掘削溝の中で波状に配管することです。地震などの際に、管が引っ張られたときに継手部などに直接の負荷がかかりにくい配管方法です。
 
 
Q7
架空配管での支持(サポート)はどうすれば良いのか。
 
A7
架空配管での支持は、たわみ代を十分とり、支持部は平面で受け、固定はルーズにしてください。たわみ代が少ないと、気温が下がる時に管が縮み、金属継手部が抜けてしまうおそれがあります。また、支持部に緩衝材を取り付けて施工すれば管体保護効果が期待できます。
 
 
Q8
スクイズ・オフ工法で、特に注意することはあるか。
 
A8
スクイズ・オフ工法では、管を圧縮しすぎると管肉がつぶれて薄くなり、亀裂が発生したり、部分的な強度低下につながります。施工の際は、クランプ治具で仮締めした後、管を切断し、止水状況を確認しながら増し絞めすると、管の損傷を最低限にして止水できます。また、施工終了後、スクイズ個所は必ず補修バンドで補修してください。
 
 
Q9
冬季にポリエチレン管が固くて、インコアが打ち込みにくい場合、バーナで暖めても良いのか。
 
A9
バーナ等の直火は厳禁です。決して使わないでください。施工部分にウェスを巻いて熱湯をかけ、ポロエチレン管にインコア挿入後、常温(40℃以下)まで冷えてから袋ナットを施工してください。
 
 
Q10
金属継手の施工で注意すべきことはあるか。
 
A10
袋ナット、リングの方向が間違いないことを確認しながらポリエチレン管に挿入し、奥の方へ移動させた後にインコアを挿入してください。金属継手は、一度本体にあるガードプレートは必ず除去してください。ガードプレートを外し忘れると、詰まりの原因となります。
 
 
Q11
JWWA B116規格品以外の継手の施工はどうするのか。
 
A11
さまざまな施工方法をとる継手が継手メーカーから販売されています。それぞれの施工については、継手メーカーの取扱説明書をよく読んで施工してください。
 
     
 3 水圧試験について
   
 
Q1
ポリエチレン管配管後の水圧試験で管が破裂したことがあるが、考えられる原因は。
 
A1
 水道用ポリエチレン二層管は、常温で2.5Mpaに水圧に耐えます。しかし、ポリエチレン二層管は、外面が黒色なため、直射日光に当ると管温度が上昇しやすく、耐水圧性能が低下することがあります。【以下を削除;管温度が20℃から40℃に変わると管の強度は70%落ちて30%になります。】夏場の屋外で直射日光に当ると部分的に50〜60℃程度まで上がり、水圧試験時の水圧に耐えなくなる場合があります。配管工事終了後、ポリエチレン管の上に軽く砂をかけるか、ダンボール等で覆っておき、直射日光を避けつつ水圧試験を実施するようにしてください。
 
 
Q2
水圧試験の際、圧力が下がって試験結果が判然としない。
 
A2
水道用ポリエチレン二層管は、水圧試験で圧力を上げると、管が膨張して徐々に圧力が下がります。圧力低下は徐々に安定するので、十分に与圧をした上で、水圧試験を始めてください。また、より正確には、水圧の下がり具合を観察し、圧力と時間を両対数のグラフに描いて直線になれば、漏水なしと判定できます。尚当協会は現在、より簡易に判定できる方法を検討しており、近く技術資料として公開する予定です。